N-ホルミルサッカリン
N-Formylsaccharin
ドキュメント
アプリケーション
概要・使用例
概要 | 本品を一酸化炭素源として、パラジウム・塩基性存在下で有機ハロゲン化物のカルボニル化反応が進行します。 文献:T. Ueda, H. Konishi, K. Manabe, Angew. Chem. Int. Ed. 2013, 52, 8611 一酸化炭素代用試薬 カルボニル基を有する化合物は、カルボニル基のもつ反応性の高さから幅広い合成に利用される、合成中間体として重要な化合物です。カルボニル基を導入する反応として一酸化炭素を用いる反応が用いられていますが、一酸化炭素は毒性が高い無色の気体であり、取り扱いが困難であるという問題点があります。これらを解決するために、ギ酸誘導体や金属カルボニル錯体を用いた反応が開発されてきましたが、いずれも高温条件や強塩基が必要とされていました。 本品は、炭酸ナトリウムなどの弱塩基を室温で作用させることで一酸化炭素を発生させる一酸化炭素等価体です。この性質を利用してPd 触媒存在下、本品とハロゲン化物を反応させ、系内で発生させた一酸化炭素によって様々な基質のカルボニル化を容易に行うことができます。この反応は基質に対して本品を過剰に用いることなく効率的に一酸化炭素を発生させ、かつ温和な条件下で反応させることができるという特長があります。 (Wako Organic Square No.47, p7) (Wako Organic Square No.48, p15) (Wako Organic Square No.49, p5) |
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使用上の注意 | アルゴン封入 |
物性情報
外観 | 白色~ほとんど白色, 結晶性粉末~粉末 |
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「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
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