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テトロドトキシン Tetrodotoxin

生化学用
for Biochemistry
製造元 :
富士フイルム和光純薬(株)
保存条件 :
冷蔵 (氷冷輸送)
CAS RN® :
4368-28-9
分子式 :
C11H17N3O8
分子量 :
319.27
適用法令 :
毒素類
GHS :
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
SDS
比較
製品コード
容量
価格
在庫
販売元
206-11071
JAN
4987481343191
1mg
希望納入価格
60,500 円

20以上

注意事項 :
◎生物・毒素兵器の製造、使用防止のため、「毒素等」を試験研究用に使用することを確認する証が必要です。

ドキュメント

SDS
製品規格書
スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書

アプリケーション

概要・使用例

概要 〈細胞研究試薬〉〈細胞膜研究試薬〉〈膜透過関連試薬〉〈ナトリウムチャネル阻害剤〉
 本品はフグの卵巣および肝臓に含まれている神経毒素である。K+チャネル、Ca2+チャネルなどには全く作用せず、興奮性膜の外側からNa+チャネルを特異的にブロックする。脊椎および無脊椎動物の有髄、無髄神経および骨格筋はいずれも10^-7mol/lの濃度でブロックされる。一方、心臓のNa+チャネルはテトロドトキシンに対する感受性が低く、10^-6M以上の濃度で用いないとNa+チャネルは完全には抑制されない。
 
〈薬理・生理研究試薬〉〈末梢神経系作用物質〉〈体性神経系作用物質〉〈神経筋接合部作用物質(末梢性筋弛緩作用物質)〉
 運動神経と骨格筋のシナプスは神経筋接合部と呼ばれます。筋弛緩作用物質は神経筋接合部に作用し、中枢からのインパルスを遮断することによって骨格筋を弛緩させます。
・テトロドトキシン
  神経活動電位の抑制により筋弛緩を起こします。
 種々な興奮性膜のNaチャンネルを選択的にブロックする神経毒素。筋弛緩,呼吸麻痺,感覚麻痺。
フグ属(Spheroides)、特にトラフグ(S. rubripes),マフグ(S. porphyreus)の肝臓,卵巣に含まれる猛毒成分としして見出された神経毒であるが、イモリ,ハゼ,タコなどにも見つかっている。10^(-9)mol/Lで神経および筋肉の興奮伝達を著しく妨げるが、これらはナトリウム(Na+)チャネルを閉塞し、活動電位を止めることによる。
用途 生理作用研究用。
使用方法 本品はテトロドトキシン1mgに溶解剤としてくえん酸緩衝剤5mgを添加したもので、水で溶解することができる。アンプルびん中に1mlの蒸留水を入れて溶解し(pH 約4.8)ストック溶液とし、使用直前に生理的食塩水などで薄めて用いる。テトロドトキシンはpH 4~5くらいで最も安定であり、アルカリに弱いので溶媒のpHが高いときには注意を要する。
1mgの脱イオン水で溶解し、ストック溶液とする(pH約4.8, テトロドトキシン濃度約3mmol/l)。このストック溶液を適宜希釈してWorking Solutionとする。
使用上の注意 アルカリ性溶液で速やかに分解する。200℃以上で褐変する。
本品は極めて毒性の強いトキシンです。本品を取り扱う場合、安全ピペッター等を使用し、絶対に経口的に採取しないようにしてください。また、使用後の器具および毒素溶液は水酸化ナトリウム溶液で毒素を分解してください。

物性情報

起源 フグの卵巣及び肝臓
反応 作用点 : Naチャンネル、作用様式 : 遮断。
溶解性 水,有機溶媒に難溶、希酸に微溶。(テトロドトキシン)
水に可溶。0.1mmol/l位の濃度でストック溶液とし、使用直前に生理食塩水などで薄めて用いる。(本品は溶解しやすいようにくえん酸緩衝剤が入っております)「溶解性情報」は、最適溶媒が記載されていない場合がございます。
毒性 LD50(ip) : 10μg/kg
融点 220℃以上に加熱すると黒く炭化する。

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

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  • 掲載されている製品について
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